二章

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「君……転入生の子…かな?」 声がした、後ろを振り返ると、美形男子がいた 風でなびいている、後ろで1つにまとめられた、栗色の長い髪 髪と同じ瞳の前には、シルバーフレームのメガネ 鼻筋は、スッと通っていて、唇は薄いピンク 細いが、そうは思わせない雰囲気を持っている このアングルは、まさしくBLの定番!! そして、こういう顔(失礼)とスタイルの人は… 「あの…つかぬ事を、お伺いしますが…副会長さんですか?」 目の前の美男子は、一瞬、目を見開いたが、フッと笑って… 「うん、そうだよ? よく知ってるね。どうして知ってるの?」 最大のピンチ到来☆← そんな事、聞かれても、お答えできません! 定番だ・か・ら・☆ だなんて!!(汗) 「か、勘です!!」 あ、あながち間違えじゃないよな! 「ふーん」 う、疑いの眼差しで、こっちを見ないでぇぇぇ!!(泣) 恐いデス!! てか、嘘ッてバレてるしー!! ぁ!! 分かったぞ☆ この人、腹黒キャラだなッ!!← 攻めだなッ!!← 「あ、あの!!職員室って何処ですか?」 話を切り替え、聞いてみた 俺ッて、チャレンジャー♪← 「じゃあ、案内してあげるよ 私の名前は 東 雅(アズマ ミヤビ) よろしくね」 笑顔を崩さず、手を差し出す東先輩 俺は、躊躇いながらも、握手をして自己紹介を行った 「高橋 羅雪です よろしくお願いします。東先輩」 作って、愛想笑いをしておいた すると、それに気づいたのか、首を横に振って眉を垂らされた 「作り笑いはいいよ。普通に笑いなよ」 先輩からの指摘に、尚も作り笑いを続ける 「先輩が、作り笑いを止めたら、俺も止めます」 さっきから、気づいていた先輩の違和感 先輩は、心から笑ってない なんとなく、それが分かった 俺、こういう事には敏感なのよ!!← 先輩は、目を見張って、何かを言い掛けたが、すぐに笑顔になった 心の底からの笑顔 それは、とても綺麗だった
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