二章

4/18
前へ
/54ページ
次へ
「よく分かったね。会ってすぐに気づかれたのは初めてだよ。 フフッ じゃあ、行こうか」 そう言って、手を差し出された …えーっと…手を繋げッて事だよね…? 無理無理無理!! めちゃくちゃ、恥ずかしい!! こういう事は、美少年にしてやってください!! そして、俺に萌えをくださいッ!! ……と、思いつつも、ここ数年、誰かと手を繋いだ記憶が無いからか、手を差し出された事が嬉しくなってしまった そっと手を繋げば、長く細い指が温かく、不思議な気持ちになった そして思わず、口元が緩み、本物の笑顔が現れた
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2881人が本棚に入れています
本棚に追加