四章

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「あっ!!おはよう、羅雪くん!!今から迎えに行こうと思ってたんだよ!!」 隣の部屋が開いたと思うと、里緒がひょこっと顔を出した 「おはよー」 腕を後ろでに組み、にこっと笑って言うと里緒は真っ赤になって俯いた そして何かを思い出したようにガバッと顔を上げた 「今から食堂行って朝ご飯食べよう?」 あ、そういえば、里緒に言うの忘れてたっ 「あ、ごめん。俺もう食べちゃったんだ。」 申し訳なさそうに眉を下げると里緒は、そっかぁ…と残念そうに呟いた 「じゃあ、明日は一緒に食べようね!!」 太陽のような笑顔でそう言うと、里緒は走って食堂の方へ向かった あの笑顔は反則だよな~ 男じゃなかったら絶対好きになってたなっ!!← 1人、頷きながら校舎へと足を進めた 下駄箱で上履きに履き替え、周りを見回すが人っ子1人いない まぁ、この時間だし、いるわけないか ただ今の時刻、7時10分 HRは8時30分に始まる つまり、 早く来すぎてしまった… 教室に行っても1人だしなぁー… そうだっ!!屋上で妄想しよーっと!!← 俺は教室ではなく屋上に行くことにした .
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