115人が本棚に入れています
本棚に追加
レインバレル『?・・・・意味がわからん』
ヴィルマ『でしょうね。だが、俯瞰的に見れば少しは理解出来ると思いますよ』
ヴィルマは指で空をなぞりながら、言葉を紡ぐ
ヴィルマ『形在るものはいつかは朽ちる・・・人間も同じでいつかはその生に幕を閉じる。同じ、一定の時の流れの中で・・・こうして出会えた我々も、同じ時間軸を生き・・・同じ時間軸の中で死にゆく
決して、抗うことは出来ません・・・どんな優れた戦士でも、どんな優れた王でも・・・老い、朽ち、枯れる
・・・僕はその枠内から外れたいのです』
レインバレル『・・・小難しい話を並べ立ててるが、結局のところお前は不老不死にでもなりたいだけだろう?違うか?』
ヴィルマ『ええ・・・まあ、それも一端ではありますね。だけれども一端でしかない』
レインバレル『ならばお前は何が望みだ!』
ヴィルマ『それを語るには、この場はあまりに不相応だ』
レインバレル『そうか』
ズバンッ!!
ヴィルマ『ッ!?』
ヴィルマの身体に、白き龍剣が襲いかかる
レインバレル『どのみちその理想とやらは叶わん・・・お前は・・・』
レインバレル『俺がここで葬る』
最初のコメントを投稿しよう!