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「!!」
「は・・・っ?」
「・・・マズいな」
「ぃ、やだぁあぁっ!!」
「ふざけるなぁ!!」
「死にたくなんかないよぉ・・・っ」
「おいルナって奴出てこいよ!!」
「そうよ!何してんのよぉっっ!!」
生徒たちはまたパニックに陥った。
「あ゙ー、うるせぇなァ。」
少年の手の平に黒い光が集まる。
野球ボールくらいの黒い球型の光を見て、生徒たちはだんだん口を開かなくなる。
少年は無造作に校舎に光を投げつけた。
校舎にその光が触れた途端、直径10メートルの穴が空いた。
壁は綺麗に切り取られたように、破片すら残さず消えた。
「これを直接ぶつけるぞォ・・・?」
ざあっと生徒たちの間に恐怖が駆け抜けた。
「・・・ふ、ざんけんなよ・・・!」
「陣!ダメ・・・!」
「あぁ?」
少年が瑠奈たちの方に近づく。
近くにいた生徒たちから悲鳴があがる。
「何だァ?死ぬ前に言いたいことがあんのかァ?」
「ふざけんな!いきなり来て皆殺しだ??狂ってんのかてめぇ!」
「はは、よく吠える犬だなァ」
すっ・・・と陣の顔の前に手をかざす。
「陣・・・!」
「お前から死ぬかァ・・・?」
「・・・!」
陣の顔に緊張と焦りがみえる。
キュゥン・・・と黒い光が集まる。
「死ね」
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