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私はその場を振り切って走って逃げ出した。
リーダーとしては
タブー行為。
でも、いまは無理。
首…泉に…死ぬ…。
走りながら、
携帯の電源を入れると。亮介からの
メールと電話が
何件も入っていた。
急いで逃げ込んだ
ゲームセンターの
プリ機に
隠れながら
メールを打った。
里奈:
泉のグループに
追われてるの。
30人ぐらいいて…
亮介怖いよ。
殺しちゃう助けて…。
私を止めて。
今、下山通りの
ゲームセンターの
プリ機の中に
いるから。
亮介:
分かった今行く。
亮介が到着したのは
5分後ぐらい。
ゲームセンターの
中にも泉の
グループがいて…。
私を探してて。
『大丈夫だから。
俺が守るから。』
ドラマみたいなセリフ。
里奈:
守ってよね。
メールを打ち終わった、
その瞬間…
泉のグループが
私たちを見つけた。
リーダーとして
タブーな行為。
男と逃げる行為。
亮介は私の手を
掴んで、
ゲームセンターを
抜け出した。
逃げ回って、
逃げ回って。
逃げた先はゴミ置き場。
『里奈大丈夫か?』
里奈:
大丈夫。ごめんね。
私のせいで…。
『ここで待ってろ。
俺が泉のグループ
潰してくるから。』
里奈:
無理だよ。
私より、喧嘩弱いし。
頭、悪いし…。
『里奈…。最悪だなお前』
里奈:うん…最低。
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