兄妹

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…っと自己紹介が遅れちまったな。 俺の名前は、真田 雪兎(さなだ ゆきと) そんで、コイツが妹の未依(みぃ)だ。 ってか、コイツは人のベットでさっきから何してんだ?と気になって、覗き込んだ。 瞬間、俺の時間が凍りついた感覚に陥る。 妹が熱心に読んでいる雑誌。 それは、俺の秘蔵のエロ本だった。 可笑しいな…?それは、俺にしか分からないように厳重に隠したハズなのに……? 何でみぃが…?っうか、少しぐらい慌てるものじゃないのか?我が妹よ……? 「うわッ♪エロッ///」 完全に終わった…! いままで築き上げてきた兄のイメージが、音をたててガラガラと崩れていく……。 「…未依!いや、みぃサン!何を熱心に読んでるんっすか?」 「雪のエロ本!」 どうする?どうしよ? 口封じに殺るしかないか……! などと、頭の中で脳内会議が開かれていた。 俺、パニクり過ぎだな…。
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