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眠っていた俺の頬に、突然の強い痛みを感じた。
「ぅおッ!?」
ま、まさか強盗か!?
パニクって仰天しながらも、自分の状況を冷静に把握するように努めた……。
まず、目隠しをされているみたいで何も見ることができなかった。腹に何か重みも感じるし。
そして…もっとも最悪な事に、
俺は縛られているみたいだ。
ググッ…
体を動かしてみる。
しかし、体は軽く動くものの、腕と足は全く動かなかった。
俺…マジ終わりな……のか?
このまま殺されるなんて……な。
みぃ……。
不意に浮かんだのは、妹の笑顔だった。
もっと、かまってやれば良かったな…。
「みぃ…」
そんなことを思いながら呟いていた。
「雪♪」
え?何だって………?
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