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「…今日は、ヤケに冷えるな……」
…こんな日は、あの時の事を思い出す。
…そう、あれは…思わぬ所から敵の奇襲をあい、大きなダメージを受けてしまった時だった……
不覚にも私は、敵に捕らえられ捕虜となり、今まさに拷問にかけられようとしていた。
冷たい椅子に無理やり座らされ、目が眩む様な照明で照らされた。
『…入り口に見張りが1人……向かって左に2人の戦闘員……右奥に、怪しげな武器をいじくる、狂気の処刑人……なんとか脱出できないものか………』
…動けない私…
ジリッ…ジリッ…と迫りくる処刑人…
『…ギッ…ギッ…ギュィーーンッ………』
何百の血を吸ったであろう凶器が、唸りをあげ迫りくる!!
『…くっ!!…最早これまでか……』
そこで処刑人が口を開く。
「…ハイ、ア~ンして下さい、虫歯削っちゃいますからね~、直ぐ済みますからね~、痛かったら痛いって言って下さいね~…」
「…ふぇんふぇい(先生)…いはい(痛い)…」
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