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今日はどういった用件だろう?
何?
先日の電話の内容が気になるだって?
仕方ない…
今回は、特別サービスだ…
『…ジリリリリ……』
『…ガチャッ…』
「…私だ」
『あ~、俺、俺』
「?…ジョニーか?」
『え?あ…あ、そうそう、ジョニー、ジョニー』
「そうか…声が違っていたので気になってな…」
『あ~…ゴホッゴホッ…怪我しちゃってさぁ~…』
「何!?怪我だと!?ミッション中にか!?」
『…あ…そう!ミッション故障して事故っちゃってさ~』
「…フッ……その後始末の為に連絡してきたのだな?」
『…実はそうなんだよ~、事故の相手ヤバそうな奴で金払えって言われてるんだょ~』
「うむ、承知した、そやつを抹殺すればいいのだな?」
『うん、抹殺…はぁ~!?いやいやいやいや…抹殺しちゃ駄目でしょ!?』
「何!?では、どうしろというのだ?」
『だから~そいつに金渡して示談にしたいんだょ』
「…なるほど…取り引き現場に現れたターゲットに、直接現金をくれて《殺ル》という事だな…」
『いや~直接はマズいから~指定した銀行に振り込んでよ』
「な…何だと!?余程、用心深い奴なのだな…」
『ここは一つ、相手の言う通りにお金振り込んでよ』
「う…うむ、了解した、振り込み先は、いつものスイス銀行でいいな?」
『あ~スイス銀行ね…って、んな訳ね~だろ!国内の銀行だっての!馬鹿じゃね~の!?』
「ハッハッハッ、どうしたジョニー?そんなに興奮して?戦闘を前にアドレナリンでも出ているのか?」
『てめぇみてぇな馬鹿と話してるから興奮してんだょ!!』
「フフッ……ジョニーと共にミッションを遂行するなんて、一体何時ぶりだろうなぁ……」
『…おい、勝手にトリップしてんじゃねぇよ!?バカ』
「…ん?あぁ、すまんすまん、ではいつも通りスイス銀行経由という事で……」
『…あぁスイス…って、だから~…スイス関係ねーだろが!』
『…もういい!お前みてぇなバカ相手してられっか!ジョニーなんて知るか!ボケが!いつまでも1人でトリップしてろ、このバカ!!』
『…プッ…プー、プー、プー…』
…フッフッフ…
最後までバレずに、この私をここまで欺くとは…
恐るべき相手だった…
だが、最後に1つだけ言っておこう。
先にバカって言った方がバカなんだかんね!
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