学園に

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彼女は一枚の紙を手にして悩んでいる。 「どうしよう? 外の世界に行ってみたいわ」 彼女が持っている紙には学園の入学案内が書かれてある。 彼女は意志を固めたようだ。ベンチから勢いよく立ち上がると真っ直ぐある方向に向かう。彼女の歩幅に合わせてブロンドの髪が揺れる 「やっぱり頼んでみないとわからないわね……。お父さんに相談してみよ」 彼女が辿り着いた場所は屋敷ではなく普通の家よりも少し大きいぐらいである。 「お父さん!!!」 彼女が叫ぶと車椅子をに乗った黒髪の男性が来た。 「どうしたんだセリア?」 「お父さん!!! 実は私学園に行きたいの」 「学園にか?」 この町はルベンス帝国にもノーザ国にも属さない隠れ町とでもよんでおこう。町はセリアの父親、ロサリアが作ったらしいが何故作ったのかは後ほど説明しよう。
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