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翌朝、腕の中で暴れているアリスでセリアは起きた。
どうやら、無意識の内に抱きしめて寝たらしい。
「ゴメンなさい、アリス。気付かなかったわ」
「……ママは?」
「多分、部屋にいると思うわ」
アリスは頷くとピョンとベッドから降りると直ぐに部屋を出て行った。
恐らく、母親の所へ行ったのであろう。
「今日も一日頑張らないと。」
セリアは皇帝様の白いローブを着込み、部屋を出た。しかし、部屋を出ることは叶わなかった。
「セリア、敵が攻めてきた!!!」
ミシェルが部屋に入って来るや否や大声で報告した。セリアも努めて冷静に振る舞おうとするが焦りは隠せない。
「お、お姉ちゃん、それは本当なの? だって、早すぎるじゃない」
「私もそう思う。でも、攻撃は間違いない。国境の部隊から連絡が入ったんだ。ノーザ国とギルドとの連合軍から攻められているらしい。」
セリアは直ぐに会議の再開させる様にミシェルに言うと近衛兵隊長のレイカには出陣の準備をさせた。
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