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しかし、セリアの剣は近くのZランクに止められた。相手も剣を使っているがセリアの剣は徐々に相手の剣に食い込んでいく。
「邪魔よ!!!」
セリアはZランクを蹴り飛ばした。しかし、直ぐに体勢を整えセリアに攻撃を仕掛ける。無駄がなく確実相手を仕留める剣だった。
セリアは咄嗟に左腕でカードを試みる。しかし、剣が当たることはなかった。敵がロサリアの回し蹴りを喰らったからだ。
「セリア、ケイを早く殺せ。俺も魔法なしで殺るのは面倒だ。」
ケイの魔法陣は魔法の無力化。敵の魔法は掻き消されるが、自分達も魔法が使えないのが欠点である。
セリアがケイを攻撃する度にZランク達が邪魔をするのできりがなかった。
「魔法さえ使えれば…」
セリアは悪態をついた。剣だけでも充分に強いが、魔法なしが不便ではないという訳ではなかった。
魔法は便利である。Zランク達は魔法を主要に使っているので剣に不慣れなZランクも居た。そういうZランクは直ぐにロサリアから狙われる。
「ケイ、あなたはここで死ぬのよ。」
セリアは邪魔して来たZランクの胸に剣を突き刺すと剣を手放し刀を鞘から抜いた。
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