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Zランク達は秀の後ろまで後退する。秀の手には剣が握られていた。
「ケイ君。君はセリアと覇王に構わず逃げてくれ」
「待ってよ!!! 僕も強くなったし僕が居なくなるとトラップが…」
「知っている。俺が時間を稼ぐから逃げろ。今、君を失う訳にはいけない。君は唯一新ルベンス帝国に対抗出来る男だからな」
「……わかった」
しかし、セリア達はそんな話しを待つほどお人良しじゃなかった。親子で刀を構え、Zランク達に攻撃を仕掛ける。
「お前達は俺のサポートに回れ。流石に一人だと殺される」
「「了解」」
ケイはその隙に逃げようとするがセリアがそれを許さない。
「待ってぇぇぇえ!!!」
セリアは大声で叫びながらZランク達は斬り倒して行く。しかし、Zランク達は集団で行動し統率が取れていた。秀というリーダーの存在は大きい。
刀は左右自在に振りながら攻撃するがZランク達は防御に徹していた。
「セリア、奴を追え!!!」
覇王ロサリアが刀を一振りすると斬撃が生まれる。
「刀技覇王流 炎」
炎の斬撃が横に広く広範囲に放たれるが威力は弱いのかZランクと秀を吹き飛ばすだけだった。
しかし、それで充分だった。セリアは倒れているZランク達の間を抜けケイを追う。
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