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ザクッと斬った音がした。セリアは舌打ちをしながら刀を払い血を払う。
Zランクがケイを守ったのだ。肩から腰にかけてザックリとやられている。
「ケイ……逃げろ」
そのままZランクはケイの目の前に倒れた。そして血が滲み出て来る。
「次こそ、死になさい。」
ヒュン、と刀が唸る。ケイは鞘で防ぐがそれも少し無理があった。最後まで防ぎきれずに肩を斬られる。
「セリアさんが今、殺したZランクはクラスメートのカズだよ? セリアさんは何とも思わないのか!!!」
ケイは肩を押さえながら叫ぶ。セリアは鼻で笑った。そしてそのまま、両手で刀を構える。
「まだまだ甘ちゃんね。クラスメートなんて知らないわ。彼は私の敵だった。ただ、それだけよ」
セリアは再度刀を握り直した。そして、ケイを殺す一撃を放つ。
しかし、キンッという音と共にセリアの攻撃は塞がれセリアは悔しそうに唇を噛み締めた。
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