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セリアの刀を防いだのはロサリアである。ロサリアもセリアと同じく刀で防いでいた。
「セリア、休戦協定が結ばれた。もう、ケイを殺すことは出来ん」
「………」
セリアは無言で刀を引くとロサリアも刀を鞘に入れる。そして、セリアは刀をケイの足下の近くに刀を突き刺した。
「セリア…」
横にいた父親のロサリアが刀に手をかけるがセリアは片手でそれを制した。
「ケイ、お前はつくづく運がいい奴ね。父さんと私が殺しに行ってもZランクに守られて逃げられるんだから」
「うるさい」
「事実でしょ? あなたの為に他のZランク達は死んで行ったのよ。」
セリアの言葉はケイの心を突き刺した。セリアは刀を抜き顔をケイの耳元まで近づける。
「臆病者」
セリアは小さくケイに呟くとロサリアと共にその場を立ち去さる。セリア達は見事、ギルドとノーザの連合軍を追い返したのだ。
また城門まで辿り着けずにギルドとノーザは退却を始めた連合軍はただ兵を無駄にしただけの戦となった。
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