修業

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ロサリアは娘に急かされておもむろに口を開く。 「お前達、魔王とドラゴンが生きる年月がどのくらいか知っているか?」 セリア達は二人とも首を振った。ロサリアは難しい顔をしている 「ドラゴンは数千年、魔王は約二千生きると言われている。」 「父さん。つまり、人間である私達は直ぐに死ぬっていうことでしょ?」 「そういうことだ。人間は百年しか生きられないからな。そこで俺は考えた」 ロサリアは拳ほどの大きさの石を取り出した。 「コイツをお前達の身体に埋め込む。これが成功すれば遥かに寿命が延びるだろう。石の中にある魔力を生命力に変えるんだ。幸い石は何千年もの魔力を溜め込んでいるからな」 「……寿命はどれくらい延びるんだ? 」 ミシェルはロサリアに質問するとロサリアは詳しくミシェルに説明した。 どうやら、ミシェルは自分の体に石を埋め込むことにしたらしい。セリアはまだ迷っていた。
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