修業

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数千年、共に生きる。 それが実現出来ればどれだけいいだろうか? しかし、セリアの危惧しているのはその効果だった。 「父さん、簡単に寿命が延びるのかしら? リスクがあるんじゃないの?」 「あぁ、確かにあるぞ。失敗すれば魔力を失う。実際に人体実験はしたことはないけどな」 「………」 この戦時に魔力がないのは厳しかった。しかし、愛する者とより長く生きるのはこの方法しかない。 「メリットは若さが変わらないことだ。デメリットは失敗すれば拒魔になることだな」 ロサリアは二人を見た。さぁ、どうする? と二人に問うように黙って二人の決断を待っている。 「私はするぞ。魔力を失っても私には知識があるからな。それにドラゴンのハーフであるアリスは子離れが出来そうにないしな」 ミシェルは石を受け入れることにした。失敗することを恐れていない様に見える。そしてセリアはゆっくりと口を開いた
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