修業

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「私は……この戦争が終わったらするわ。終戦まで私は戦わないといけないの」 セリアの判断は正しかった。今する必要は何処にもない。平和になれば魔法を使うことも減るだろう。だったら平和な時にすれば良いとセリアは思ったのだ。 「そうか……。わかった、また今度にしよう。」 ロサリアはニッコリと笑う。ロサリアも本当はこんな実験、反対だった。しかし、二人の切実な願いに仕方なく寿命の延長を編み出したのだ。 「ミシェル、こっちに来い」 「わかった」 セリアは部屋の端っこでミシェルの様子を見守っていた。ミシェルはゆっくりとローブを脱ぐとタオルで身体を隠す。 「ミシェル、ホントにいいのか? お前が戦えなくなればルベンス帝国の戦力が大幅に減るんだぞ?」 「構わないよ父さん。私は娘と生きたいんだ」 ロサリアは溜め息をつきながら石を取り出すと丁度ミシェルの心臓がある所に石をおいた。すると石は輝きだしミシェルが苦痛の表情を浮かべる。そして、ミシェルの体が弓なりに動いたのかと思うと光は止んだ。
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