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ミシェルはゆっくりと深呼吸をすると魔力を右手に流し出す。
「光術:ホーリーブレイク」
右手から巨大な十字架が産み出される。そして巨大な十字架は部屋の壁をぶち抜き空へと消えて行った。
「お姉ちゃんのバカ!!! なんで、壁に穴を開けるのよ。この城は何百年も子孫が使う城なのに…」
「す、すまんな。私はほら、こういう女だから」
「何で上級魔法を使うのよ。下級でも良かったじゃない。」
二人が騒ぎ始めた時、ロサリアはホッとした表情を浮かべながら部屋から出って行った。二人が騒いでいるとアリスがミシェルに抱きつく。
「うわぁ!!! なんだ、アリスか…」
「…ママ、肉」
「わかったからそう力をいれるな。セリア、そろそろ私は夕食を食べるが一緒に食べるか?」
セリアは頷くとミシェルの後について行った。その日はアリスがパクパクと生肉を食べ、セリアとミシェルは静かに食事をしていたという。
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