修業

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翌日、その日の夜に婚約者のクロアが来た。魔王専用の黒扉が開きクロアが出て来た。 「我が妻は何処にいる?」 長身で美形な魔王。色白で可愛いらしい顔立ちをしたセリア。二人はお似合いだった。 「ここにいるわよ。クロア、あっちではどういう修業をするの?」 「ふむ。行ってからのお楽しみと言っておこう。我はセリアを驚かさたいのだ」 セリアと手を繋ぎながら魔王クロアは自分の義姉をみた。 「では、姉上。我らは行くぞ?」 「クロア、私と約束した三つの条件を忘れるなよ」 「わ、わかっておる」 ミシェルと何を約束したのかわからないが魔王の顔に冷や汗が浮かんでいるのを見ると、普通の約束ではないみたいだ。 「さて、セリア。そろそろ行くか」 「わかったわ。お姉ちゃん、帝国を任せるわ」 セリアの言葉にミシェルは頷くとセリアを抱きしめ離れるとじゃあな、と言った。 二人は周りの人から見送られながら扉の中へと入る。そして漆黒の扉はセリア達が中に入るとゆっくりと消えていったのだ。
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