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しかし、相手は魔王。魔王は何かを口ずさむ。
「κυτσρ」
魔王は人では理解出来ない何かを言った。おそらく魔法だろう。しかし、セリアは下がらなかった。刀を構えて臨戦体勢に入る。
クロアは呪文を言い終わると体から黒い霧が出てきた。
「セリア、我が最強の盾を破れるかな?」
「何を言って…」
セリアは言葉を失った。セリアの何百もの魔法は全て霧によって弾かれた。全てを弾き飛ばし、そして徐々に魔法を消して行く。魔王が持つ最強の防御魔法。セリアの顔に冷や汗が流れた。
「セリア、我の盾を破ることが出来れば合格だ」
「……わかったわ」
セリアは魔法続行させながら、更に最上級魔法を繰り出す。自分が持つ最強の魔法を出すみたいだ。
前まではここまでできなかったがそれだけセリアも成長したということだろう。
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