修業

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セリアはちょっと考えさせて、と言うと城へと戻って行った。 クロアはミシェルに話しかける。 「姉上。何故、急に提案してくるんだ? いや、我としては嬉しいのだが…」 「戦争には死がつきものだ。ギルドとの戦争で私か、それともセリアが死ぬかもしれないだろ? 心残りは出来るだけなくしておきたい」 クロアはそこまで考えているミシェルに驚いた。セリアとミシェルに敵側が倒せる訳がないと思っていたのだ。 「我が明日、人間界にセリアを連れて行けばいいんだな?」 「そうだ。昼にはこっちに来てくれ。それじゃ、セリアにヨロシクな」 ミシェルは指をパチンと鳴らすとテレポートした。クロアはそれを見届けた後、自分もセリアの後を追って城へと向かう。 城の中ではセリアが待っていた。クロアは微笑みながらセリアの手を繋ぐ。 「セリア、我とデートしよう!!! 取り敢えず、結婚式のことは夜に決めようじゃないか」 「もう……。わかったから手を離してよ」 クロアとセリアは城下町へと歩いて行った。
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