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デートは至って順調であった。それなりに楽しく過ごせたみたいだ。二人は部屋に入ると早速、明日のことについて話し合う。
「………」
「………」
が、しかしお互い黙り込んだままだ。クロアは覚悟を決める様に目を閉じる。
「セリア…」
「な、なに?」
セリアはクロアの言葉にビクッと体を震わせる。クロアはセリアの手を握ると真っ直ぐ見つめた。
「我と結婚してくれ。例え、何百年経とうとも愛している」
「……ストレートね」
いきなりのプロポーズにセリアはスゥ…、と息をすう。そして深々と頭を下げた。
「こちらこそよろしくお願いします」
「セリア…」
二人の唇が合わさる。ごく自然にそして二人は愛を誓いあった。
しかし、クロアは止まらない。唇だけではなくローブを脱がそうとセリアのローブに手をかけた。
「ちょっと、何してんのよ」
「……我も限界なのだ。キスだけでは抑えられん。セリアも知ってはいるんだろ?」
「知らないわ。お姉ちゃんから━━」
クロアはすかさずセリアの口を自分の口で塞ぐ。
「━━今は我だけを見てほしい」
「ダメよ、クロア。こんなこと…」
クロアはセリアを押し倒した。その夜、二人は愛し合ったという…
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