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次の日、セリアは四年ぶりに城に帰って来た。城の前には家族と重臣達が総出で出迎えてくれた。
「みんな…」
セリアはゆっくりと近づいて行くが途中で誰かに阻まれる。
「久しぶりですね、先輩。今、城では準備をしてるから此方に来て下さい。」
「えっ、ちょっと空気を読みなさいよ!? 今は感動の再会シーンでしょ」
そのまま腕を捕まれ別館の方に移動させられる。セリアはすかさずその者の名前を言った。
「レイカ、離しなさい」
「嫌です。ミシェル総裁のご命令ですので…。……何ですかその目は? 今はまだ総裁が実権を持っているんですよ。へ・い・か」
レイカはそのまま何処かの一室にセリアを入れるとウェディングドレスを試着させていた。
(レイカが私に口答えするなんて……。なんか、キリリッてしているわね)
セリアはハァ…、と心の中で溜め息をつく。レイカはせっせとウェディングドレスの準備をしていた。
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