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セリア達が幸福に包まれている間、レイカが走りながらミシェルに近づくと何かを耳打ちするとミシェルの幸せそうな表情からがらりと変わった。
「セリア、おめでとう。どうやら、アリスがお漏らししたらしいんだ。少し行って来る。」
しかし、セリアは聞いていないのか母親と抱擁を交わしている。ミシェルはフフ、と微笑むと部屋から出て行った。右手には刀が握られていた。
ミシェルは直ぐに近くにあるバルコニーに向かうと口笛を吹く。呼んだのは愛馬のケイト。普通の馬と違うのは空を飛ぶことが出来るということだ。
「ケイト、行くぞ」
ミシェルは白馬に乗り、単独で敵の本陣に向かって行った。
数時間後…
ミシェルが消えてセリア達が敵の攻撃がわかったのは数時間後のことだった。
セリアは怒りで燃えていた。ウェディングドレスも着たままで片手には刀が握られている。
「全く、あの馬鹿姉はどうして…。」
セリアは一旦、いかんいかんと頭を振る。今は敵を迎えうつことがベストな選択だ
「皆、今日で決着をつけるわよ。私の結婚式をめちゃくちゃにした不届き者を懲らしめるわよ!」
セリアの言葉に何万もの兵士が雄叫びを上げた。
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