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セリアはミシェルを散々怒鳴りつける。ミシェルは聞きながしていた。そんな時である。レイカ達が一斉にセリアとミシェルを囲むと盾を外側に向け小さな陣が出来上がった。
「レイカ?」
「先輩、静かに。敵に囲まれています。」
「えっ?」
セリアは盾と盾の隙間から様子を伺う。ビュン、という音が聞こえたかと思うと雨が降りだした。矢の雨である。
矢の先端には爆発系の魔法がかけられており、地面や盾に当たる度に小規模な爆発がおきた。
「これじゃあ、出たくても出れないじゃない」
矢の嵐を盾の隙間から見たセリアどうしようかな、と考え込んだ。
「恐らく、私達の足止めだろう。トップが来るまでずっとこの状態だと思うな」
ミシェルが言い終わるとセリアは刀を取り出した。
「解決法はやっぱりコレね。」
刀を取り出した女は盾から飛び出すと嵐の中へと消えて行く。
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