学園に

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セリアは車椅子のハンドルを握りながら目を輝かせていた。 「お父さん。あれが制服なのね!!! 可愛いなぁ~早く着たいなぁ~」 セリアはニヤニヤしながら見つめる先には女学生である。セリアが住む隠れ町には両親が開いた学校があるがその学校には制服がなく私服登校であった為いつも他の子達と制服を着てみたいと思っていたのだ。 また、普通の学園は飛び級などないがロサリアが運営する学校は完全に隠れ町と共に政府の管轄外だから飛び級という無茶が通るのだ。 「学園長室はここかしら?」 「まぁ学園長室て書いてあるから間違いはないと思うぞ」 セリア親子は学生から注目を浴びているのに気づいたがひたすら無視である。 しかし、注目されても無理はない。セリアは足が長くスタイルも良くてオマケに顔もいいのでとても美人なのだ。また、父親のロサリアも33歳とは思えないくらい若々しく見えこちらはイケメンである。 「セリア、早く入るぞ。周りが騒ぎ始めた。」 「わ、わかったわ。」 父親は注目を浴びることを何とも思っていないのか清ました顔で恥ずかしがっているセリアを入るよう促した
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