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「…ホイルジャック…ちょっといいかい?」
「ん?構わんが…」
立ち上がったラチェットに不思議そうに首を傾げケーキを頬張りつつ、相手の行動をじっと見つめる。
「…」
「…!!!?ら、ラチェット君ッ!?」
ホイルジャックがびっくりするのも無理はない。いや、周りの面子もそうだった。
なんせ、ラチェットがいきなり無言のままホイルジャックの装甲を開いたのだから。
しかしラチェットもまた唖然としていた。
「やっぱり…ッッ」
『『やっぱり?』』
皆はラチェットの発した「やっぱり」という言葉に首を傾げると、ホイルジャックの装甲内を見入った。
「エネルギーがもれている…」
確かにラチェットが指を指しているエネルギータンクからエネルギーがもれだし、しかも下にかなり貯まりこんでいる。
「…おぉ、妙に最近調子が悪いと思ってはいたんだがね。まさかタンクに穴が空いていたとは…ハハハ…ハッ」
笑ってごまかそうとするホイルジャックだが、何か殺気が飛んで来る事に気付き笑うのを止め殺気が飛んで来る方を恐る恐る振り向く。
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