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凍夜の自宅前
第二東都高校で凍夜を見ていた少女が立っていた
???
「始まった…
フフフ…冬月凍夜…
せいぜいフォルスに喰われないように…」
少女はそれだけ言い残すと
音も無くその場から
消え去った
凍夜の自宅内
凍夜
「くぅっ…なんだ…この体がちぎれる感覚は…」
「汝の身を我に委ねよ…」
凍夜
「誰だ…」
「我は汝だ…」
凍夜
「俺…だと!?…」
「その痛みから救ってやろう…」
凍夜
「代わりに体をよこせってか?冗談じゃない…」
「では苦しみ続けるか?」
凍夜
「く…う…」
「汝には堪えられない…抗うだけ無駄だ…」
凍夜
「うう…」
「辛いであろう…苦しいであろう…」
凍夜
「……」
「自身の恨みの気持ちにもう苦しむ事は無い…」
凍夜
「俺の…恨み…」
「我が汝をその苦しみから解放してやる」
凍夜
「この苦しみから…救われる…のか?…」
「そうだ…汝の身を我に委ねよ…」
その時インターホンがなった
凍夜
「佳澄…達か?…」
「…」
凍夜
「ぐっ…あぁぁー!」
痛みがどんどん増していく
周りの物が凍り始めた
佳澄
「凍夜!凍夜!どうしたの!?」
カヲル
「凍夜君!?今行くよ!」
二人が玄関のドアを開け
リビングに駆け込んだ
佳澄
「なに…これ…」
カヲル
「壁まで全て凍ってる…」
凍夜
「くっ…うぅぁぁ…」
「さぁ!汝の身を委ねよ!」
佳澄
「凍夜!」
凍夜
「く…よせ!来るな!」
佳澄
「えっ…」
強烈な冷気が佳澄を
一瞬で凍り付けにした
カヲル
「佳澄君!」
凍夜
「佳澄!」
「愚かな小娘よ……さぁ…汝の身を我に委ねよ」
凍夜
「断る…」
「なに!?」
凍夜
「貴様なんかに…俺の体を…やれるか…」
「では生涯終らぬ苦しみを味わうか…」
凍夜
「…」
「愚かな…」
凍夜
「確かに…俺は非力だ…あの時も…この力が目覚めていたら…」
「…」
凍夜
「だが…それでも…この手で…守りたいモノがあるんだ!!」
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