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身体に重みを感じて、目が覚めた。
ふと見ると、ナッツさんが意地悪な顔をしてあたしの上に乗っかっていた。
「ぎゃああああ!!!」
思いっきり叫んだ。
「チョコちゃん、おはよ。そんなに叫ばなくてもいいじゃない」
ナッツさんはまさしくにやにやという表現が正しい表情で見下ろしている。
すっかり目が覚めてしまい、ナッツさんの身体を布団の中から押して降りるように促す。
ナッツさんはそれを察して素直に降りてくれた。
「もう少しまともな起こし方をしてくださいっ!」
壁にかかった時計を見た。
六時。
いつもは六時半に起きるようにアラームをかけているから、少し早いけど起きることにした。
「着替えるから出て行って!」
ナッツさんの背中を押して部屋の外へと押し出した。
「千代子さま、お着替えお手伝いいたしますよ」
とドアの外から声が聞こえるけど、冗談じゃない!
「ひとりで着替えられますっ!」
ぷにぷにのぽよぽよの身体を見せられますかっ!
いや、ナイスバディでも見せられない!
制服に着替えて、今日の授業に必要なものをかばんに詰めて部屋を出る。
キッチンに行く前に洗面所で顔を洗う。
いつものように洗面所横の洗濯機置き場からキッチンに入ろうとして、固まった。
「チョコ、おはよう」
そこにはさわやかな笑顔でお玉を握った圭季さんが立っていた。
「け、圭季さん?」
挨拶をするのを忘れて、ぽかん、と圭季さんを見上げた。
「ご飯はおれが作るから、チョコは気にしないで待っててくれる?」
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