《三話》立花センセ、ファンクラブ!?

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。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+  食器を片づけようとしたらナッツさんに止められた。 「千代子さま、今日は日直ではなかったですか?」  と言われ、思い出した。  そういえば!  それよりなんでナッツさんがあたしが日直なのを知っているの!?  という疑問は浮かんだものの、朝ごはんに思ったより時間を取られていたようで、すぐに家を出ないといけないことに気がついた。  かばんをつかみ、家の鍵をきちんと持ったことを確認して家を飛び出る。  あたしの家から学校まで徒歩十分。  近すぎて自転車通学ができない距離。  まだ四月くらいならいいんだけど、これが夏になるとその十分を歩くのさえ、暑くて嫌になる。  しかもあたしは少しぽっちゃりしているので、人より汗っかき。  嫌なのよねぇ、この通学が。  通い慣れた道を少し憂鬱に思いながら歩く。  そういえば今日は朝から数学だ。  数学が苦手なうえ、先生が苦手でついつい敬遠してしまい、成績がよろしくないのよねぇ。  でも、お昼一番の数学よりはまだましかなぁ……。  昨日配られたばかりの今日の時間割を思い出し、げんなりした。
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