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「もしもし千早さん?ごめ」
「てんめー入江ぇっ!!何時だと思ってんだよっ!さっさと来いや!!」
俺の言葉を最後まで待たず、店長の大音量の声に、携帯から耳を離しそうになる。
「す、すんませーん……今すぐ行きます……」
「ったく、早く来いよ」
ブチッと電話が切れると、ヘコミそうになる体を、なんとか持ちこたえさせて、散らばった服を回収した。
俺は、援交まがいのこの行為を辞められない。町でナンパしたり、もしくはセフレを呼んだりして、ホテル代を貰ってエッチして……男相手に掘られてあんあん言って……たまに小遣い貰って……。
男のプライドとか、なんかよく分かんない。
そんなの必要?
プライドなんざ、ただのお飾り。
女相手にするより、俺がネコやってる方が気持ち良いし、一夜だけだから軽いし(あ、セフレは別)、しかもお金貰えるしで、なにも言うことないよ。
「やべっ、急がなきゃ……」
部屋から飛び出して、エレベーターに乗り込み、フロントに向かった。
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