act.01

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なんて思いながらも、俺はこのオッサンに従うしかない。……訳あってこのオッサンの家に、居候させてもらっ…… 違う 俺はこのオッサンに、貸しがあるんだ。 貸しってさ……ほら、あれですよ。はい。 金。 マネーですよマネー。 なんでそうなったか。事の発端は、1週間に遡る。 俺、入江瀬名と オッサン基、南朔眞との出会い。 1週間前―――― ふと目を開けると、ホテルの乳白色の天井が目に入った。隣のヤツは先に帰ったらしく、ぬくもりが消えかかってた。 「っ……!ケツ痛ぇ……あのヤローヤり過ぎだっつの……」 起き上がると、肛門……というより直腸に痛みが走った。慣れてる筈だが、さすがに明け方まで相手されるのはさすがにキツイ。 「ったくよ……ん……?ヤバっっ!!」 何となく目に入った時計を見た瞬間、体が凍り付いた。 バイトの時間は午前11時から。只今の時刻、午前12時30分。 額から落ちそうな汗を何とか抑え、慌ててカバンから携帯を取り出し、店長に電話をかけた。コール音が何回か鳴り、電話が繋がった。
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