<1> 寝ても覚めても

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「連休明けとか、ひどいときは三桁ですよ。これをひとつずつ返して、昼休みまで潰れたんです。午後は打ち合わせや会議が5時までガッチリ。最後の取引先が帰ったら、ようやくto-doリストを見て……」 「ちょい待ち」  男はまたも口を挟んだ。  顎の下敷きにしていた左手を抜き、何かリズムをとるように指で机をトントンと叩く。 「聞いてるだけで疲れてきた。で、残業して片付けたら一日終わり?」 「いえ……っていう夢を見て、という話で」 「はぁ!?」
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