第二章 合宿開始!

3/4
前へ
/13ページ
次へ
梓 「は、はい!」 唯 「は~い……」 と、指摘をしてみたはいいものの、実際全員揃っての演奏はなかなかのものだ。そこは素直に評価することにしよう。 響 「直す点があるのは悪いことじゃない。逆になければそれ以上伸びしろがないってことだ」 唯 「じゃあ私達もっとうまくなれる!?」 響 「無論だ。やるからには、プロレベルを目標とする」 澪 「プロレベル!?」 響 「あくまで目標だ。ハードルは高いにこしたことはない。それに、おまえ達ならそれ位はできると、俺は信じている」 紬 「先生……」 響 「ぐずぐずするな。次やるぞ!」 「「はいっ!!」」 奏 「と、こんな感じです」 さわ子 「あらあら……」 珍しく熱の入った練習をしているメンバーを見るのは久しぶらしく、山中先生は随分と満足げな表情だ。 さわ子 「やっぱり任せて正解だったわ。ありがとう」 奏 「いえいえ。お礼を言うのは私の方です。………あんなに生き生きとしたお兄ちゃんの顔見るの、久しぶりですから」
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27人が本棚に入れています
本棚に追加