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梓
「は、はい!」
唯
「は~い……」
と、指摘をしてみたはいいものの、実際全員揃っての演奏はなかなかのものだ。そこは素直に評価することにしよう。
響
「直す点があるのは悪いことじゃない。逆になければそれ以上伸びしろがないってことだ」
唯
「じゃあ私達もっとうまくなれる!?」
響
「無論だ。やるからには、プロレベルを目標とする」
澪
「プロレベル!?」
響
「あくまで目標だ。ハードルは高いにこしたことはない。それに、おまえ達ならそれ位はできると、俺は信じている」
紬
「先生……」
響
「ぐずぐずするな。次やるぞ!」
「「はいっ!!」」
奏
「と、こんな感じです」
さわ子
「あらあら……」
珍しく熱の入った練習をしているメンバーを見るのは久しぶらしく、山中先生は随分と満足げな表情だ。
さわ子
「やっぱり任せて正解だったわ。ありがとう」
奏
「いえいえ。お礼を言うのは私の方です。………あんなに生き生きとしたお兄ちゃんの顔見るの、久しぶりですから」
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