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窓の外には、はしゃぎながら校門に駆けていく五人の姿が。自信喪失どころか、さらにやる気が出たようだ。
さわ子
「……やっぱり、正解でした」
響
「……どうですかね」
唯
「あ~……紅茶がおいしい……」
律
「和むなぁ~……」
翌日の部活の時間。まあある程度は予測していたがこうもドンピシャだと逆に清々しいくらいだ。
澪
「おまえら昨日の意気込みはどこいった!?」
律
「いや~さすがにあそこまでやり込むと気合いが出なくて」
なんだ、練習してたのか。
梓
「先生もなんとか言ってください!」
響
「やれやれ………」
ポケットから折りたたんだ紙をホワイトボードに貼り付ける。
律
「これは?」
響
「近々行われるライブハウスでの演奏会だ。期間まではあと三週間……」
澪
「開催場所近くの公園だ………って、まさかこれに出るってわけじゃないですよね……?」
響
「さすが秋山。飲み込み早いな」
気づくんじゃなかったと言わんばかりの顔で顔を赤くする。やっぱり人前にでて何かをするのはイマイチ慣れていないらしい。
響
「ちなみにこれはただのショーじゃない」
梓
「と言いますと?」
響
「有名な歌手やバンドも参加する。優秀賞がもらえれば、商品もでる」
律
「つまり、あたしらはこれに参加して、一番になるのが目的……そういうこと?」
響
「ああ。プロアマ問わずに参加できるこのイベントはある種のオーディションとも言える。観客もそこらのイベントとは比べ物にならないほどだ」
ここまでプレッシャーを与えれば、さぞビビることだろう。案の定、かなりのおびえようだ。
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