第一章

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――‥ほれ、朔? どうだ、綺麗だろう? ‥え~?じいちゃん、これ錆びてるじゃん!綺麗じゃないよ~! 錆びた鍔を手にとり、祖父の膝の上で口を尖らす子供。 上から下から眺める孫を愛しそうに見つめながら老人は続ける。            それにはなぁ? 沢山色々な思い出が 詰まってるんだ。 祖父の言葉に鍔から祖父へと視線を移す。 ‥‥思い出?            そう、大切な思い出が詰まってる。
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