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やあぁぁああああ!!
道場から空気を割らんばかりの声が響く。
道場内には紺色の人々が激しく打ち合っている。その中でも一際小さい体が俊敏に動き、声を張り上げた。
「ぃあああぁぁああ!!」
バシッと大きな音が決まると、そこまで!と鋭い声が制止する。
互いに礼をすると、先程制止した男が小さな方を呼ぶ。
「朔、そこで終わりにしろ。明日に備えてゆっくり休め」
「はい!分かりました」
朔と呼ばれた方が軽く礼をし、朔と打ち合っていた片方が話しかけてくる。
「朔!お前すげ―調子良いな!俺が男子一位おまえが女子一位いけるんじゃねぇ?」
「本気で―?まぁ修平にも勝っちゃうかもねっ!!」
しゃらくせ―よ!と修平に頭を小突かれ朔は微かに頬を染める。
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