4151人が本棚に入れています
本棚に追加
家が隣同士のため、着替えて一緒に帰ろうと歩いていると、校門にいた黒髪の少女が二人に声をかけた。
「朔!修!」
形の良い唇を綻ばせ、小走りで駆け寄ってくる。
「‥紗耶香!待ってたの?」
紗耶香は朔と腕を組むと、いたずらっ子の様に笑った。
「そうだよ~!最近朔、全国のための稽古で全然一緒に帰れなかったし、明日の朝は早すぎて見送り行けないから今日だけは!って思って♪」
嬉しそうに笑う紗耶香を見て、修平が拗ねたように紗耶香の頬を軽くつねる。
最初のコメントを投稿しよう!