第一章

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家が隣同士のため、着替えて一緒に帰ろうと歩いていると、校門にいた黒髪の少女が二人に声をかけた。 「朔!修!」 形の良い唇を綻ばせ、小走りで駆け寄ってくる。 「‥紗耶香!待ってたの?」 紗耶香は朔と腕を組むと、いたずらっ子の様に笑った。 「そうだよ~!最近朔、全国のための稽古で全然一緒に帰れなかったし、明日の朝は早すぎて見送り行けないから今日だけは!って思って♪」 嬉しそうに笑う紗耶香を見て、修平が拗ねたように紗耶香の頬を軽くつねる。
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