第一章

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「なんだよ、さや~!俺とは一緒に帰りたくね―のかよ?」 「ん~、帰ってあげなくもないけど?」 そういってじゃれあう二人を見て朔は少し顔を曇らせる。 しかしそれもほんの一瞬ですぐに笑顔に戻る。 「はいはい、イチャつくのも程々にね?ここは公共の場ですので!」 父さん反対だからな!と笑いあう。 心の奥にしまい込む、これ以上広がらない様に。 ただ、この関係が ずっとずっと続きます様に。 そう願いながら。
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