祟り人

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「うわぁぁ!?」 夜中、俺は急に悪夢にうなされた。 夢の内容はこうだ。 俺はバイト先のコンビニにいて、いつものようにレジを任された。しばらくすると、まるで泥人形のような男が入店した。赤い異様な目と2mぐらいの巨大な体、奴が歩いた場所は墨汁のような液が垂れていた。 俺は愕然としたが、男は平然とした様子で雑誌と弁当をカゴに入れた。お客はその男だけで、何故か俺以外の店員も見当たらない。そして遂に、レジの前にやってきた。 「851円です」 「……………」 男は終始無言で、懐からお金を出した。男は1000円を出した為、俺は男の手にお釣りを渡した。しかし男の手に触れた途端、噛まれたような痛みが俺を襲った。 その衝撃で、俺は夜中に飛び起きたのだ。 「あの不気味な野郎は何なんだ…」 また一眠りしようとしたが、恐怖のあまり眠れず。そのまま朝を迎えてしまった。 俺は寝ぼけ眼で洗面台へ向かった。そして顔を洗おうとしたら、ある事に気づいてしまった。
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