【窓の境界線】

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【窓の境界線】

      自分には縁の無い 名前も知らない人間達が 窓の外を流れて行き 取り残された私だけが 揺られながら笑う   遠く遠く鼓動を残し 懐かしい雨に孤独を歌うよ 水溜まりの中心に立って 暗い空を睨んでみても きっと私は変わらない   誰も知らないこの街 理由も知らない嘘なのに 心のどこかを揺さぶって 傷付けられた私だけが 凍えながら叫ぶ   蒼く蒼く空は広がり 見えない明日に孤独を歌うよ この世界の中心になって 全てを見れたとしても きっと私は変わらない   夢をいつしか見なくなり 私は孤独を歌うだけ それでも窓の向こうの まだ知らないあなたなら 私を愛してくれますか?
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