拝啓、メル友の君へ

〈メル友〉アリサ

件名：いつでも
０７／１５ ２２：３０
送信者：アリサ

【仕事がら、昼間はあまり返信出来ませんが、夜と休日はお話し出来ますよ。彼女さんいないんですか？ 本当ですか？】

「ん？ 何で？」

俊哉はメールの言葉尻に、引っ掛かったのである。

何故、こんなに疑うのであろうか。

しかし、俊哉はそこまで気に止めずに、返信をした。

彼女は本当にいない事と、趣味のダーツなどの話。そして今日は、もう寝るからという返信をする。

勿論嘘である。

あとの二人にも、連絡を取るつもりであった。

アリサとは、ゆっくりと後で話せる。

送信ボタンを押し、返信を済ませると、俊哉はメモを手に取り、次の女の子へのメールアドレスを登録した。