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ソロンに着いたレイジ達はまず宿屋を探し部屋を1つ取り(本当は2つ取ろうとしたがリリに頑なに拒否された)通された部屋で冷えた体を店主からサービスで頂いたホットミルクで暖めていた。
ここにくるまでの間も少女は目を覚まさず、今はベッドに寝かしつけている。
外はあれから雪が降る勢いも強くなり、レイジが宿に着くころにはすでに足首ぐらいは埋まるほどに積もっていた。
そんな状態の外を出歩く気にもなれず部屋で室内に設置されたイスに腰掛け、リリは部屋の隅でいつもの様に姿勢良く立ち、少女の様子を伺う。
改めて観察してみると少女の服装はこの世界での宗教、アーティス教の信徒が好んで着ているローブに酷似している。
酷似しているがある1点が信徒では無い事を如実に語っている。
ローブの腰から下の丈がやけに短いのである。
普通足下、靴まで隠すぐらいの丈であるはずが少女の着ているローブは何故かそれが膝までしか隠れていない。
おかげで少女が寝返りをうつたびにレイジは目を逸らす羽目にあっている。
目を逸らしているのだからピンクの布地なんて物は一切みていない。
見ていないったら見ていない。
大事な事なので2回否定する。
リリ
「レイジ様。
幼い少女の肢体を包む布、即ち下着がそんなに気になるのですか?」
リリのはしっかりとバレていた。
レイジ
「バっ、違っ。
たまたま目に入っただけで決して見ようとして見たわけじゃない!
つか、こんな小さな子にそんな感情湧くわけがないだろ!」
リリ
「ではわたくしの下着ならすすんで見てみたいと?」
レイジ
「………そ、そんな事は無い。」
即答しない辺りにレイジの正直さが伺える。
リリ
「しかし幼い肢体に興味を持ってもらわないとわたくしとしては困ります。
何分、わたくしの仕える主、カルナ姫は成熟していない体ですので。」
レイジ
「俺に進んでロリコンになれと?
まあ確かにカルナは幼児体けおほんっ、年齢に不相応な体なのは認めるが。
と言うか、そもそも何があっても俺はあいつと結婚なんかするつもりは無いと何回言ったらわかるんだ。」
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