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リリ
「そうは言いますがレイジ様。
いったいカルナ姫の何が気に入らないというのです。」
レイジ
「いや、何が気に入らないっていうより、結婚しようとする相手に、新聞の切り抜きで作ったラブレターで精神的に追いつめて弱った所に婚姻届けを突きつけたり、「お前は私の物だ」とか言って人の体に自分の名前を刻もうとする相手と結婚しようと思う人間がいると思うか?」
リリ
「レイジ様にはぴったりの相手ではありませんか。
レイジ様はドMなのですから。」
レイジ
「待て、いつの間に俺はそんな設定になった。」
リリ
「ネージュ様と幼なじみという事はそうなのでしょう?
暴行を受けている際、いつも嬉しそうな顔をしていたではありませんか。」
レイジ
「嬉しそうな顔なんてしてねえよ!
つかお前もあれが暴行だと思うなら止めろよ。
何回かはマジで死にかけたんだからな!」
事実、久しぶりの再会の時は見知らぬ川を渡る所だった事を思い出した。
というより今こうして生きているのが不思議でならない。
リリ
「ではどうあってもカルナ姫とは結婚なさらないと言うことですか。」
レイジ
「あ~、1度は白紙になった話しなんだ。
アイツにも諦めろって伝えてくれ。」
リリ
「それでカルナ姫が諦めるとお思いで?」
レイジ
「思えねぇ。
はあ、どうしたらアイツは諦めるんだ。」
リリ
「そうですね、可能性として1番高いのはレイジ様が誰かと結婚なさった場合はさすがに諦めるかもしれません。」
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