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コンコンコン
ノックの音にレイジとリリが同時にドアをみる。
冒頭で触れた通りレイジはこの街にくるのは初めて、リリも知識はあったが実際ソロンにきたのは初めてだろう。
当然2人の知り合いはソロンにはいないので訪ねてこられるような覚えはない。
一瞬レイジはまさかもうネージュに嗅ぎつけられたか!?とも思ったが、よくよく考えてみればネージュであったならノックどころかドア破壊に至っているであろう事から違う人物だと悟る。
結局来客の正体は想像できずドアを少しだけ開けて来客に対応する。
ドアを開けると、そこにはやはりレイジには見覚えの無い人物が立っていた。
レイジ
「ああ、スイマセン。
ひょっとして俺たちうるさかったですか?」
とりあえず訪問される覚えも無かったので1番可能性の高そうだったことを切り出すが
「え?
ああいえ、違います。
ちょっとお尋ねしたい事がありまして。」
目の前の物腰の柔らかそうな初老の男性はやんわりと否定する。
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