道無き道を往く

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レイジ 「盗賊ですからぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」 叫びながらもルナに捕まった瞬間、全て終わったと大げさでは無く本当にそう思っていた。 が、ここに意外な人物が現れる。 グリュート 「父さんは! 父さんはぁぁぁ! 結婚なんてぇぇぇ! 絶対にぃぃぃぃ! 認めないぞぉぉぉおぉぉぉおぉおぉぉっぉっ!!!!」 というかある意味1番意外ではない人物、親バカ国王グリュート・レイダーその人である。 滝の様な涙を流し、砂埃を巻き上げながら人間の体は果たしてその速度で走れるんだろうか?衣服が空気との摩擦で煙吹き上げてますよお父さん!、な速度でレイジ達の方へ向かってくる。 しかし、これだけだったら情景としては最悪だがまだマシだったかもしれない。 事もあろうか国王は娘が心配のあまり宝剣ドラグスレイヤーを右手に堅く握りしめ、ブンブンと無造作に振り回しながら接近してくるのだ。 想像してみてほしい。 ガキ大将にイジメられてる子供が泣きながらそこら辺に落ちてる棒切れを拾って「このやろ~~~!」とか言いながら滅茶苦茶に棒切れを振り回しながら突進する様を。 いまのグリュートは正にそんな感じ。 いい歳したおっさんがそんなふうに突っ込んでくるのだ。
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