道無き道を往く

3/6
前へ
/48ページ
次へ
流石にルナも乱心した父親の前に立ちはだかる。 ルナ 「ちょ、ちょっと? お父様っ?」 が、乱心していて愛娘の声も届いていないのか全く立ち止まる様子は無く、むしろ愛娘を発見したことによりさらに速度を加速させる。 グリュート 「お前が俺の娘ぅおおおおおっ!」 レイジを視界に捉えたグリュートは両手でドラグスレイヤーを頭上に掲げ グリュート 「〈我流奥義・斬〉んんんぁぁぁあああっ!」 思い切り振り降ろす。 刃が頭上から地面まで振り降ろされるのは刹那の間。 刃に込められたグリュートの魔力、それと音速の剣速によって発生した不可視の刃がレイジに襲いかかる。 レイジはその場から動かなかった、いや、動けなかった。 神速を以て戦うレイジにも知覚できない技だった。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8173人が本棚に入れています
本棚に追加