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晴れ時々幼女?
それはもう遠目に目的の街、ソロンが見えてきた時。
突然だが、レイジは盗賊である。
盗賊という職業には知識の他に罠を感知したりする為の鋭い感覚が求められる。
そのレイジの感覚が何かを告げている。
辺りを見回す。
整備された街道で見晴らしは良く、何かが隠れるような場所も無い。
モンスターどころか人の姿さえ確認できず、ましてや魔人の気配も無い。
首を傾げながらキョロキョロする、そんなレイジの様子をみていたリリが問いかけるも
リリ
「どうかなさいましたか?」
レイジ
「ん?いや、よくわからんがなんて言えばいいのか。」
と要領の得ない返事しか出来ない。
再度首を傾げ足を止めた時だった。
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